二回試験について

2007年11月25日 日常
 明日で最後の試験科目が終わる。

 この試験は,法律の問題が沢山出題されるかと思われるが,実はそうではない。

 「売買契約はどんな場合に解除できるか」これは法律の問題で司法試験によく出てくる。

 二回試験では,「売買契約で解除が出来るのは○○な場合だが,本問で○○があるといえるか。」という風な視点で考える。
 「○○があるといえるかどうか。」は民法とか全く関係なく,それはもう,歴史学に近い。

 刑事系でも一緒,「正当防衛が認められるのはどのような場合か。」これは司法試験の範疇。二回試験では「正当防衛が認められるは○○の場合だが,本問で○○があるといえるか。」という感じになる。

 「○○があるといえるか」は,物的な根拠がある場合もあるhし,人の話しか根拠がない場合もある。人の話が根拠になる場合は,その人の話が信用できるかどうかという世界に入ることになる。

 まあ実際は準備書面の形で書くから,上のような問題はあり得ないんだけど,視点としては上のような問題意識を持って試験を解いている。

 試験科目は,民裁,刑裁,検察,民弁,刑弁で,それぞれの立場に立った問題が用意されている。

 一科目昼飯を食いながら6時間半で解くことになる。下では40枚とか大げさなことかいたけど,1行とばしに書くし,文字の大きさもまちまちで,自分の場合は大体1枚200字ぐらいだった。そうなると,大体8000字ぐらいが答案になる計算だけど,実際は1枚全部使わないこともあるので,5000字〜6000字くらいが解答になる計算だろうか。

 落ちた場合は,とりあえず修習生を辞めた後,1年ぐらい後にもう一度修習生として採用してもらって,同じ試験だけを受けます。司法試験を受け直す必要はないけど,修習生として採用してもらえるかどうかは分からない。

 だいたいこんな感じ。

コメント