走り屋

2006年7月22日 自動車教習所
 朝6時起きという自分にとっては夢のような生活リズムが続いている。これもバイトのせいだ。なぜか途中で条件が変更されて8時に田舎集合という無理な条件になってしまったからである。本来は来週からだったが、始まる前に人が足りなくなったというので超短期で2日間だけ入った。きつかったけど、お金がもらえたので路上教習をやってみることにした。

 土曜の今日も6時に起きる。8時から路上教習だからである。今日隣に座った教官は、オジサンではなく、走り屋風のアニキだった。「走り屋のお前に法令遵守走行をお見舞いしてやる!」という気分で走っていると、
走り屋「夏野菜さんね、さっきからぶっちゃけありえないっすよ。」
とか言ってきた。

走り屋「止まるときにガクンってなってるでしょ、ブレーキのかけ方がまるきりおかしいんですよ。それからずっと速度超過ですよ、加速が遅いから前の車に置いてかれて、それに追いつこうとして速度がオーバーするんですよ。」
的確なアドバイスを完全にお見舞いされた。

走り屋「ブレーキはもっと踏んでいいんです。クラッチを踏んだ後も急に踏み込むんじゃなくて少しずつ離していく、それで完全に止まったときにグッと踏み込むんですよ。」
なるほどー、と思い停止線を見てとまろうとすると、

走り屋「地面なんか見てると死ぬか殺すかになりますよ。地面なんか見るもんじゃない、『見えてる』ものなんです。目では先を見て、中央線や停止線とかの地面の情報は見えている、これが理想なんです。」

ア、アニキー!口は悪いけど、なんというか適切なアドバイスに完全に打ち負かされた。うちの教習所で指名ができたらこのアニキについていくのに…と思った。26822
 仮免検定のため、朝6時半に起きる。今日はなんか人が少なく、女性二人と、男は自分だけだった。運転が不安な自分は「うわー絶対落ちるまずいよまずいよー、最初に乗るのだけはやめてくれー」と緊張していたが、案の定一番最初だった。
 教官に「はい、車乗ってー。」と言われ、乗る。「後方目視、方向指示器、再度安全確認」を絶対徹底させようと、心の中で何度も唱えながらエンジンをかけようとしたら、教官が「うァッ?」と素の表情でこちらを見ていた。
 「おいおいおっさん、何見てんだ?俺に惚れんなよプギャー!」と思っていたら…、シートベルトしてなかった。危ないところだった。開始10秒で検定終了になるところだった。プギャーは僕のほうでした。たぶんおっさんの方もヒントだすつもりはなく、本当に素で発した声だったんだろうけど、助かった。
 その後はその失敗で頭が真っ白になり、方向指示出し忘れ一回、なんでもない右折でエンスト一回で「もうだめだ…オワターヨ」と思った。
 控え室では30分ぐらい「ああ、もうだめだ、完全に落ちた、神様どうか受からせてくださいシートベルトで仮免落ちたら末代までの恥です。」「みんなには脱輪したと言い訳しよう」「いや、やっぱり新司法の方が大事なので、これに落ちてもいいから新司法頼みます。」「これで落ちたら新司法ゲットだな、ムフフ」と本当に意味のないことを考えていた。

 そしたら「今日の三人は非常によかった。」とか言いながら合格ですよ。技能ゲットですよ。逆に言うと新司法ロストですよ。

 学科も受けましたよ。むずいよ。学科で落ちたら本当にやばいよ。でも落ちそうだよ。やばいよ。と思ってたら案の定4問間違えだった。あと2問で落ちてましたよ。ひっかけられたよ。でも合格したからいいや。

 と、いうわけで、バイトが始まる前に第二段階まで駒を進めることができてよかった。技能はバイト代が入るまで受けられないけど、これで学科聞きまくりですよ。8月中には卒検受けられたらいいな。

 教習所が終わった後は内田民法を読んだ。いやー、すごく新鮮な気持ちで読むことができた。そういえばIIの新しい版は出たのだろうか。久しぶりに本屋行ってみますかねー。26635